青の軌跡   最終話



 ヤキン・ドゥーエ陥落から2ヵ月後、政府首班となったエザリア・ジュールは月面都市コペルニクスで降伏文書に調印した。

そう、プラントの降伏によって戦争は終わった。未曾有の犠牲者と被害を出した大戦争は遂に終わったのだ。

ザフトは解体され、大西洋連邦宇宙軍を主力とした占領軍がプラントに駐留するようになった。加えて評議会は解体・再編されて連合高官が

立ち会う自治連絡会議となり、実質プラントの完全自治権は消滅した。独立を目指していたプラントにとってこれは完全敗北を意味する物だった。

表向き、この戦争はナチュラルとコーディネイターの種の存亡をかけた戦争だと言われているが、種族間対立だけが原因ではなかった。

プラント側は地球側に搾取されるのが嫌になり独立を果たそうとしたのだ。つまり旧世紀の戦争と同じように富の不均等に端を発した戦争だった。

尤もその規模も、そして被害も旧世紀の戦争とは比較にならないものであった。

「全く富の不均等を是正するための戦争にしては、被害が多すぎましたね」

アズラエルは戦後の状況が書かれた書類を見て苦笑した。そこには考えたくも無い被害金額が並んでいた。戦争初期におけるNJの投下によって

地球規模で発生した通信・交通の混乱、エネルギー不足は、数億の犠牲者を出した。その後のザフト軍による地球侵攻の混乱によって乗数的に

被害は拡大。地域によっては住民が全滅したところもある。

経済面の被害も莫大であった。ロゴスを始め一部の企業はそれなりに肥え太ったが、消費を支えるべき地域の大半は荒廃したのは問題だった。

これらの地域の復興に必要な予算がどれほどの金額になるかは考えたくも無いというのが各国の本音だろう。大西洋連邦は戦場となった地域が

アラスカとパナマに限られていたので、立ち直りは早いが、主要都市が戦場になり荒廃したユーラシア連邦と東アジア共和国はそうはいかない。

この懐事情のため、特にユーラシア連邦と東アジア共和国はプラントから容赦の無い取立てを行っていた。だがプラント経済は崩壊していたので

とりあえず資金的に余裕のあるロゴスがプラントに融資を行ってプラント経済を回転させ、地球連合各国に鉱物資源や工業製品を賠償金の代わり

に提供することになった。軍需プラントについては連合が容赦なく接収している。

マリアたち穏健派は、プラント経済の再建が終わるまでは酷い取立てには賛同できなかったのだが、国をボロボロにされた国々がそんな意見を

呑むことはなかった。大西洋連邦も最終決戦での被害から、他国に莫大な融資をするような余裕がなくなったのもこの政策に影響していた。

ただそれでも尚、被害が大きな国にとっては必要な復興資金には程遠いのが現状だった。ザフトの反連合派への支援と戦後不況の影響のせいで

ユーラシアと東アジアでは少数民族による独立運動が活発化していた。第三次世界大戦で押さえ込んだ矛盾が、この戦争を機に噴出したのだ。

ユーラシアと東アジアはこれらの独立運動を押さえ込むべく、軍を動員している。だがそれだけ軍事予算が必要となり、復興予算を削る破目に

なっている。そしてそれによってさらに復興が遅れ、不満分子を増やすという悪循環に陥っている。

アズラエルのような死の商人にとって他国の戦争はそれなりに旨味があるので、良いことと言えるが気がかりなこともあった。

それは両国で広まるブルーコスモス思想だった。両国は国内に溜まる不満をコーディネイターにぶつけることで解消を図っていたのだ。

そしてその影には、大西洋連邦から追い出されたジブリールの一族が存在していると考えられていた。

「全く、あの男は死んでも尚、頭痛の種になりやがる……」

ロード・ジブリールの南米での反乱幇助は戦後の調査で明らかにされた。連邦軍と警察は即座に総力を挙げて反乱に関わった人間達を次々に逮捕

していった。だがその大半は下っ端といえる者であり、大物であった人間は尽くが逃走済みだった。

特に最優先目標とされたプリンシア・ジブリールは未だにどこにいるか正確な情報が掴めない。朧気ながら、ユーラシア連邦にいるのではないか

と推測されていたが、証拠はつかめていないのが現状だった。

ただしユーラシアと東アジアでのコーディネイター排斥の動きが広まるにつれて、プラントへの移民も増えていったので、一概に悪いとは言い切れ

無い面もあった。この戦争でプラントの若年層の戦死者は、プラント社会そのものに悪影響を与えている。この際、ハーフだろうがクォーター

だろうが大量の移民を受け入れる必要があった。それを考えれば災い転じて福となすと言えなくとも無い。

「どちらにせよ、頭の痛い問題だ」

アズラエルは戦後復興計画を利用したビジネスを進めると同時に、今後の展開に頭を痛めた。




 アズラエルは重役会議に加えて、戦後経済の運営を巡ってロゴスのメンバーとの議論をしたあと、アズラエル財閥の技術本部に向った。

そこでは彼が良く知る人物が中心となった新商品開発が進められていたのだ。

「やぁキラ君、調子はどうですか?」

彼が尋ねた人物は、キラ・ヤマトだった。

キラ・ヤマトは戦後に公開裁判で、ザフト軍の核兵器使用を証言したあとに司法取引で無罪を言い渡された。だがオーブ戦の原因を作った人間

ということで、彼は祖国に帰りづらくなり、大西洋連邦に移民した。そして大西洋連邦軍を退役して、アズラエル財閥に就職していた。

キラがアズラエル財閥に就職したのは、アズラエル自身がキラを勧誘したこと、コーディネイター差別があったことでキラの選択先が限られたこと

そしてフレイと結ばれるには相応の社会的身分が必要だったことが理由だった。

「何とか期日までに終わりそうです」

他の技術者との話をしていたキラは、話を切り上げるとアズラエルの近くに来て答えた。

「それは良かったです。何しろ、この新製品は重要ですからな」

キラが手がけているのは、量子通信を用いた誘導兵器と通信システムのプログラムだ。NJ下でも使える通信手段として量子通信は重要なもの

だった。MSを手がけていたアズラエル財閥としては、量子通信技術によって誘導兵器が復活するのなら、その戦場に適応できる兵器の開発が

重要だった。アズラエル財閥は、量子通信による航空管制や迎撃ミサイル、そして遠隔操作が可能な無人MS、MAの開発を進めていた。

「それよりも、フレイさんはどうしています?」

「まぁそれなりに……」

「あまり無茶をさせてはいけませんよ? 紳士的に振舞わないと」

この言葉に、キラはぎくっとした顔をする。

「な、なっ何のことでしょう?」

「自分の胸に聞いてみなさい。確かにフレイさんと君の間に子供ができることは望ましいですが、あまり無茶はいけませんよ」

キラはあわあわとして、顔を真っ赤にする。

「ど、どうして知っているんです?」

「フレイさんの調子を見れば推測できますよ」

アズラエルは戦後にアークエンジェルクルーと個人的親交を深めていた。加えてフレイはもともと大西洋連邦の名家の出身であり社交界などで

会う機会は多々あったのだ。真っ赤になって沈黙するキラを見てにやにやしながら、アズラエルは技術本部を後にした。

「まぁお幸せに」

ちなみにマリューとフラガは戦後に結婚していた。アズラエルは史実の悲劇を知っているだけに歴史が変わった事を実感した出来事だったと

いえた。尤もマリューの料理が凄まじく不味いことを知ると、フラガに黙祷したが。

(声優が同じだと料理の腕も似たようなものになるのか?)

そう思いながらも、自分も嫁さん貰わないと拙いなと思っていた。政略結婚の誘いは幾らでもあるのだが、彼としては気が乗らなかった。

「ああ、良い出会いが欲しい………」

金も権力も権威もある男の贅沢な呟きは、誰にも聞かれること無く廊下に消えていった。




 アズラエルは再び会社の仕事に取り掛かった。ある程度仕事を片付けると予定通りマリア・クラウスとカリウス提督との会食を行った。

高級レストランで出される中華料理を食べながら、アズラエルはマリアに尋ねる。

「プラントの様子はどうです?」

「ロゴスの融資のおかげで、経済はある程度好転しています。ですが大量の戦死者のせいで社会的な停滞は免れないでしょう」

「移民を募っていてもですか?」

「地球圏にいるコーディネイターは、大西洋連邦に移民する人が多いので、中々……」

アズラエルの努力(?)で、大西洋連邦は比較的コーディネイターに対して穏便になりつつあった。勿論、差別が無いわけではないがそれでも

他の連合諸国に比べれば随分とマシであり、加えて大西洋連邦は戦勝国なので、移民してくるコーディネイターが少なくない。

ましてプラントは戦時中の連合軍の攻撃で7つものコロニーが崩壊し、100万人以上の犠牲者を出している。そんな不安定な場所に住みたがる

人間は多くは無い。

「それに地球から移民したハーフや第一世代のナチュラルとその親族はプラントの第二世代と摩擦を起こしています」

「………これではナチュラルとの融和もまだまだ先ですね」

「はい。さらにプラントのコーディネイターの中には、ナチュラルとの融和を主張する人間が後ろから刺したせいでプラントは負けたんだと主張

 する人間すら出ています」

「まるで旧世紀の第一次世界大戦後のドイツですね。クライン派は戦犯として拘留したはずでしょう?」

「はい」

戦後、地球連合は軍事裁判を開廷し、戦争犯罪人として多数の政府・軍関係者を大量に逮捕した。その中にはプラント穏健派と言われるクライン派

もいた。確かにクライン派は和平を目指していたが、初期のNJ大量投下を決定したのは他ならぬクライン派主導の政権なのだ。

そのために地球連合は容赦なくクライン派を逮捕した。勿論、それは現政権で、協力者のエザリア政権へ害が及ぶのを避ける為でもあった。

曲がりなりにもエザリアは強硬派のNo2だった人物なのだ。連合はNJの責任をクライン派に、戦争拡大の責任を今は亡きパトリックとその

子飼いであった人間達に被せる事で決着を図ろうとしていた。

「それでもコーディネイターの高いプライドのせいで、誰かに責任をかぶせずにはいられないのでしょう」

プラントではクライン派が槍玉に挙げられているが、同時に敗戦の原因としてパトリック・ザラによる独断専行も挙げられていた。特にアラスカと

パナマ攻略作戦を強引に推し進めた挙句、致命的な打撃をザフトに与えたとして非難の的だった。

だが本人が死亡しているために、負の感情はプラント本国に帰還したアスラン・ザラに向けられる事が多かった。親の悪行で責められるのは

お門違いだったが、敗北の責任を誰かに擦り付けたい輩はそんなことは気にも留めない。

その状況で彼がジャスティスごと捕らわれた事で、連合がNJCを手にいれたことが明らかになるとさらに非難が高まった。

結局、アスランはプラントにいる事ができず、再び地球に戻った。現在はキラの紹介でアズラエル財閥系列の自動車会社の技術者として働いている。

プラントに戻ったディアッカとイザークはプラント自治連絡会議に、ルナマリアとナギは民間企業へ就職した。

そこまで詳しく知らないものの、このプラントでの醜態を知ったアズラエルは食べている飯が不味くなったような錯覚を覚えた。

「カリウス提督、ジャンク屋とマルキオ導師は?」

「まず、マルキオ導師ですが、近いうちに適切な処理が行う予定です」

「適切とは?」

「ご想像にお任せします。戦後による混乱と困窮で物騒ですからね。兵士崩れの物取りがでても違和感はないでしょう」

「なるほど」

「ジャンク屋につきましては、他の連合諸国と共に特権の剥奪を通告します」

「連中が抵抗した場合は?」

既得権益を護ろうとする人間が如何にしぶといかは歴史が証明している。

「連中の拠点であるメガフロートは偵察衛星でその場所を特定しているので数日中にステルス輸送機で制圧部隊を送り込みます。他の拠点について

 も順次部隊を送り込みます」

「まぁ何事もスマートにお願いしますよ」

「分っています」

この数日後、マルキオ導師が住んでいた孤島にザフト軍の水中用MSが多数上陸してマルキオ導師が殺害される事件が発生した。彼が保護して

いた孤児たちも全員が殺害されており、その残忍な犯行に多くの人間が恐怖した。

そしてマルキオ導師が殺害された翌日、地球連合はジャンク屋に対して、これまで連合が認めていた特権の廃止を通告した。ジャンク屋組合は

これに対して猛反発。世界中にいる同志たちに呼びかけて地球連合への抵抗を開始した。

だが地球連合はこれに対して徹底的な武力鎮圧を実施する。まず海上移動都市であるメガフロートにMS部隊と空挺部隊を送り込み制圧。

同時に宇宙に点在するジャンク屋組合の人工衛星へ攻撃を開始したのだ。

ジャンク屋組合は傭兵を雇って必死に戦うが、最終的に降伏した。主要構成員は反逆者ということでプラントの戦犯たちと同様に軍事裁判に

かけられることになる。加えてジャンク屋が蓄財していた富については、その大半が没収され、連合理事国の懐に入る事になる。だが一部の

不満分子は機材を抱えて逃亡しており不穏な動きをするようになる。

ザフトを潰し、ジャンク屋組合を潰したことで、地球圏は大西洋連邦、ユーラシア連邦、東アジア共和国などのプラント理事国が秩序を維持する

世界に戻った。だがそれは決して平和の到来を意味するものではなかった。

この戦争を通じて、対立はコーディネイターとナチュラルとの対立という要素に加えて、これまで各国が押さえつけてきた問題が表面化して

混沌とした状況を迎えつつあったのだ。それは模範解答が存在しない難解きわまる問題であった。

「恒久平和はありえず、平和は次の戦争への準備期間に過ぎないか。よく言ったものだ」

アズラエルはこの恒久平和とは程遠い状況に苦笑するしかなかった。

「終戦を迎えたとしても、始まりの終わりでしかなかったのかもな」






 対プラント戦争が終了した事によってその役割を終えた地球連合軍は解散する筈であったが、首脳会談の結果、連合軍を存続させることが

決定された。何故ならようやく戻った平和のはずなのに、すでに新たな戦乱の兆しは漂い始めていたからだ。再建の始まった都市では反政府運動

やザフト軍残党、ブルーコスモス過激派のテロが蔓延り、宇宙空間では傭兵とジャンク屋崩れによる海賊が横行していた。

ユーラシア連邦や東アジア共和国は自前の宇宙艦隊がプラント本土決戦で事実上壊滅したので、制宙権の維持が困難であることから大西洋連邦

の力を利用しようと考えていた。片や、大西洋連邦はユーラシアと東アジアを曲りなりにも連合に留めておけば、ある程度彼らを御する事ができる

と判断した。特にユーラシアに逃げ込んだと思われるブルーコスモスに対応するには、ユーラシアとの連携は不可欠と考えたのだ。

地球連合軍は大西洋連邦主導で宇宙艦隊の再建計画を進めた。それは旧式艦艇の近代化改装と、新規設計艦艇の量産、アズラエル財閥が開発

した無人MS、MAの量産配備を意味するもので、短期間で地球連合宇宙軍を立て直す計画だった。ジャンク屋とプラントから富を搾り取りつつ

地球連合軍は再度、強大な軍備を備えようとしていた。

同時に大西洋連邦は戦訓からプラントへ工業生産を頼るのは危険だということで、自前の製造業の復活を加速させるなどして工業力の更なる増強に

勤めた。連邦は各地の復興事業に必要な物資を提供しつつ、月面や資源採掘の促進と火星開発を開始することを決定した。

アズラエル財閥は自前の月基地を持っていたために、そこを開発拠点に転用して月開発で莫大な利益を貪る事ができた。戦後の復興ビジネスでも

多大な利益を上げたことで、アズラエル財閥は一気にロゴスのトップに躍り出た。

ただし活躍分野がさらに広まった事から、アズラエルは陣頭指揮を辞めて、優秀な経営者を多数引き抜いて会社経営に携わらせた。自身も仕事は

するものの、以前より大幅に仕事量を減らすことができた。

「これで多少は人間らしい生活を送れる」

アズラエルは自宅の部屋で、寛ぎながら紅茶を飲む。

「やっと有給休暇が取れたし。少しは旅行するのもいいかもしれないな。これまで忙しかったからな………」

戦時中の殺人的スケジュールを思い出して、アズラエルはため息をついた。

「それにしても、俺が散々に歴史に介入してできた歴史が、これとは……やれやれ、俺は勝ったのか、それとも負けたのか?」

史実では有耶無耶で終わった戦争に完全に決着をつけた、そして何より生き残った………確かにこれは大きな成果だった。

だがブルーコスモス過激派や反連合運動、出没する海賊などの問題は山積みだった。

「ブルーコスモスをティターンズとすると、いずれグリプス戦役に相当する戦いが起こる可能性があるな」

プリンシア・ジブリールをはじめ過激な思想を持ち、かつ優秀な軍人たちはこぞって大西洋連邦軍から姿を消していた。

だがいつか再び歴史の表舞台に戻ってくるだろう。ジブリールが死んだといっても、ブルーコスモスの過激な思想自体が消えたわけではないのだ。

そして戦乱の芽は世界中にいくらでもある。

アズラエルは、平和とはほんの一握りの愚か者の手で簡単に失われてしまうほど脆いものであることを、これまでの経験からきちんと理解していた。

「物語でなら、ここでめでたし、めでたしで収めることが出来るんだろうが……全く世の中ままならないな」

そういうと、彼は部屋の窓から見える空を見た。そこにはどこまでも続く青空と、青空めがけてぐんぐん進んでいく飛行機があった。

「まぁ今は休んで、英気を養わせてもらうとしよう。あの、青空に続く軌跡が途切れないような歴史を作るためにも」

そう呟くとアズラエルは寝室に、そう、かつて天城修がアズラエルとして目覚めた場所へ向かった。

今しばらくの休息を楽しむために。










 あとがき

 earthです。青の軌跡最終話をお送りしました。

長々と続いてきたこのお話もいよいよ終わりました。肩の荷が下りた気分です(笑)。

この世界の戦後は、史実と違ってザフト軍が壊滅しましたが、ブルーコスモス過激派、ザフト軍残党、ジャンク屋残党が残り不安定な状態です。

主人公は必死に奮戦しましたが、やはりハッピーエンドというわけにはいきませんでした。

当初は、ジブリールVSアズラエルの連合同士の内戦にして、ジブリールとシアを倒してめでたし、めでたしにしようかとも思ったのですが

やはり戦争で勝てばすべて丸く収まるというのは面白くないので今回のようになりました。第二部が出来そうな気もしますが多分しません。

量子通信が発達して誘導兵器が行き渡ればMSは価値が落ちますし、遠隔操作でMS自体が無人化されるでしょうから。

それにしてもSSを完結させるのが如何に大変か思い知りました(苦笑)。提督たちの憂鬱、いつになったら終わることができるのやら……。

さて駄文にもかかわらず、改訂前を含めれば3年もの間、お付き合いしていただきありがとうございました。

それでは、このあたりで失礼します。