青の軌跡 勝手に外伝2日間シリーズ2回目 ストラスト・チャペック編



よく整理された会議室にいる多くの兵士の中に彼『ストラスト・チャペック』はいた。

彼は大西洋連邦軍所属ブルーコスモス構成員である。

彼は不機嫌だった。そう、数十分前の出来事である・・・





「諸君!今日からこの部隊に配備されたモビルスーツを整備する整備班を迎えたいと思う。」

40代後半と思われる士官が皆に向かって言う。

ストラストたちは、このことについては知っていたので別に驚くことではない。

しかし、共に運ばれた物資についてはありがたかった。そう、モビルスーツである。

この兵器は連合軍を非常に苦しめた。そしてザフトに勝利をもたらした。

この兵器が開発され、そして配備されることをどれほど待ち望んだか。

これでコーディネイターたちを皆殺しに出来る。そう考えていた。

新しく来たせい整備兵や技術者たちは40人あまりである。

珍しいことかもしれないが、一人一人が名前を言い上げていく。

そして、その中の一人の一言が騒ぎのきっかけとなった。

「ジェラルド・マルソー、コーディネイターです。」

そういった兵士はかなり若く見える男性だった。

幼いほど若く見え、とても強そうには見えなかった。だがその一言は場をざわつかせるのに十分だった。

なぜコーディネイターがここにいるのか、なぜコーディネイターと一緒に居なきゃいかんのか。

ざわめきは広がる。士官の叱咤で静まりはしたが、それでも兵士の心境は穏やかではなかった。

しかも、コーディネイターは16人もいたのである。

会が終わった後、ストラストは最初に自分をコーディだと明かしたマルソー伍長に食って掛かった。

「おい!なんで不浄なコーディネイターがここにいるんだよ!」

周りからも賛同の声があがる。

「そうだ!化け物はさっさと宇宙に帰れ!」

「ザフトのスパイじゃないの!化け物の整備した機体なんてどんな仕掛けがあるか分からないわ!」

そういった声に、言われた彼はこう答えた。

「わ、私は第一世代コーディネイターで両親をザフトに殺されてます。ザフトと戦う気持ちは皆さんと変わりません。」

困ったように言うその返事にストラストたちは納得できなかった。

「ふざけるな!お前らと一緒にするな!化け物は化け物だ!」

激情してそう言うと彼は泣き目になってきた。覚悟はしていたようだが、思ったより激しかったようだ。

そこへ騒ぎを聞きつけた憲兵が駆け込んできた。

ストラストたちは静かになったが、明らかに納得していない様子でその場をさった。

そして、冒頭部分へと至るのである。



「くそ!ザフトだったら殴り殺してやるのに。」

明らかに彼は不機嫌だった。いらいらした声に仲間たちも加わる。

「だいたいコーディネイターが技術者に採用されるのがおかしいんだ。」

「そうだな、しかもアズラエル財閥の社員だそうじゃないか。」

そんな風に会話が続く。自分たちの考えに近いものどうしがかたまっている。隣の机では容認派が話していた。

「あいつらも、俺たちと共に戦いたいといってるんだから認めてやればいいと思うがなぁ。」

「コーディネイターは頭がいいから技術者として協力してくれるのはありがたいと思うよ。」

彼らはお互いに議論を交わすことはなかった。

そして、放送が入った。

「今から読み上げる者は、今すぐ第四会議室に来るように。ストラスト・チャペック准尉、アリケ・・・・・・

放送に呼ばれストラストは会議室へ向かった。

話は翌日になる・・・





その日はモビルスーツパイロットの発表だった。

一人ずつ名前が上げられていく。そして、ストラストが呼ばれた。

そう、ストラストはモビルスーツパイロットになっていたのだった。

「ストラスト・チャペック准尉。」

「はい!」

そしてパイロット5人が全員立ち上がった。

「諸君らは兵科転換のための訓練を受けてもらう。そして、全員一階級昇進とする。」

会は終わり、操縦訓練のために格納庫へ向かった。

その途中で仲間たちと話す。

「やったな!出来るなら俺がやりたかった。」

「さすがだな。がんばれよ。」

仲間から激励の言葉を受け取る。

「ああ、これに乗ってやつらを倒してやるさ」

そして格納庫に着き、自分が乗るモビルスーツを見た。

ザフトのモビルスーツとはかなり違うスタイルだ。

肩にミサイルランチャーらしきものを付け、装備の手持ち式らしき砲が2本、緑と茶色を主体としたカラーだ。

そして機体にはGAT−X103とかいてあった。形式番号だろう。

指示に従い機体に搭乗すると、上官から指示があった。

「全員!これより訓練を行う!オペレーターが一人に一人ずつ付く。オペレーターの指示に従うように!」

そして画面が切り替わり、オペレーターを表示する。

しかし、ストラストは見た瞬間に顔を歪ませた。昨日のコーディネイターだったのである。

「よろしくお願いします。まずは前進してください。方法は・・・」

ストラトスはとたんに不機嫌になり嫌々指示にしたかった。

(くそ!なんでコーディネイターの指示に従わねばならんのか!)

しばらくすると、射撃訓練に入った。

「基本動作は出来たようなので、射撃訓練を行います。目標をセンターに入れ、Nトリガーを引いてください。ミサイル発射です」

彼は言われたとおり、ミサイルを発射した。多くのミサイルが飛び、目標を粉砕した。

「さすがですね、よく動きが飲み込めてます。」

褒め言葉だったが、ストラトスはその上から見たような言い方が気に障った。

「ふん!お前なんかに言われてもうれしくはない!そんな言い方はやめろ!」

そう言うと彼は残念そうに言った。

「すいません・・・気をつけます。」

だが、素直に謝られるとそれ以上言うのがためらわれてきた。

「・・・わかればいい。それより、次はどうすればいいんだ。」

「あっ、はい!次はですね・・・」

そんな調子で訓練が続き、終わったのは夕方頃だった。




そして部屋に戻った彼は自由時間を使っていた。

(はぁ、今日はなんだか疲れた。こんな疲れるのもアイツのせいだ。不浄なものが・・・)

だが、彼のコーディに対する感情も少しだが変化が表れてきた。

今日の訓練でわずかだが意識が変わってきたのだ。

もっとも個人に対する感情だが。





そして彼はまったく別のことを考え始めた。

「そういえば今ごろ妹はどうしてるんだろうな。先週はブルコス公認公式サークル『青い花弁』の活動を頑張ってるとメールがあったが。実在の人物をネタにして何が楽しいんだろうな。内容なんかジブ×アズとか言ってたしな。理解できん。同じサークルでもあそこのパロディ物はおもしろいが。」

そう、なぜ公認されてるかは分からないが、ブルーコスモスにはサークルがあって、いろいろ売ってたりする。

いろいろ志向はあって、燃えから萌えまでやっている。

悪趣味なことに、とある開発部門の人間は、実在の人物をネタにして書いた作品をネタ元に送っていたりする。

「そういえば、最近メール送ってないな。ユーラシア連邦にいる姉にでも送るか・・・」

そう言うと彼はメールを打ち始めた・・・






あとがき

第2弾です。

私としてはうまく書けたと思うのですが。

最後になぜか変なネタがまぎれてますが気にしないで下さい。

次回はユーラシア連邦のザフトとの前線で中規模な作戦が展開されます。

ではでは第3回でお会いしましょう。








管理人earthの感想

 前まではコーディネイターを迫害していた彼らにとっては、いきなりコーディネイターを受け入れるのは中々難しいです。

ですが、連合に組みするコーディネイターも、ナチュラルと同じように戦う理由がある……彼らがどのように和解するかは重要ですね。

TV本編では、一般のコーディネイターとナチュラルの会話などの交流が少なかったので、こう言う話は良いと思います。

さて次回はついに戦闘のようです。大変でしょうが、頑張ってください。